COLUMN |
STICH
作品の出来栄えを左右もうひとつのこだわりの場所
手縫いとミシン縫いの違い まず、作品の耐久性として重要なことは、丈夫に縫うこと。 手縫い、ミシン縫いのどちらかがいいということではありません。 当工房では、手縫いとミシン縫いの両方を使い分けていますが、どちらも高い技術が要求される作業となります。 手縫いによる仕立ては、ミシンに比べて20倍以上の時間がかかり、非常に手間のかかる作業です。 どちらの仕立てでも、品質に拘りながら、長くご愛用いただける作品に仕上げていきます。 |
![]() ![]() |
手縫い 手縫いの場合では、始めに糸を通す穴が菱目打ちという打ち具を使い目打ちされます。その穴に2本の針と糸を用いながら縫い上げていきます。 |
![]() ![]() |
ミシン縫い ミシン縫いの場合は、上糸が下糸を絡めながら縫っていきます。 |
こだわりの手縫いステッチ 革の材質や厚みにより、力加減を調整し、同一のピッチで縫い進めていきます。 |
![]() |
![]() |
少し恥ずかしいんですが、こちらはレザークラフトを始めた頃の制作したシガレットケース。 ステッチが全然違いますよね。 プレゼント用に作ったんですが、この時はすごい綺麗なものができたと思っていましたが、やはり改めて見ると 懐かしい反面、ちょっと恥ずかしいですね。 |
糸の種類 作品を仕立てる上で、使う革の素材や、出来上がりをイメージして、当工房では糸の種類、太さを使い分けています。 使う糸の種類で、見た目も大きく変わってきますが、出来上がりの強度にも大きく影響してきます。 ご依頼主様のイメージを具現化する上で、縫い糸の選択も大事です。 ったコバでもきちんと削り磨きなおしてやればに |
ポリエステル・ナイロン糸 | シニュー糸 | 麻糸 |
![]() |
![]() |
![]() |
ポリエステルやナイロンを素材とした糸で、毛羽立つことはありません。あらかじめ蝋引きされているので糸の通りもスムーズです。蝋がつきすぎているため、予め落としてから使用しています。 縫い目の綺麗さ、強度、縫いやすさ・・・どれをとっても一番ですので、当工房では一番使用率が高い糸になります。 |
もともとは動物の腱で作られたものでしたが、現在はポリエステル製がほとんどです。ポリエステルやナイロンと変わらいのではと思いますが、シニュー糸を割くことができ、好きな太さにできるという利点があります。 シニュー糸は特性上、ミシンでの使用ができないため、手縫い専用の糸となります。 |
麻糸は蝋引きして毛羽立ちや糸の通りをスムーズにし縫っていきまが、縫っているうちに革と擦れて毛羽立ってしまいます。他の糸と比べると、強度が弱く、使っているうちに擦れて切れたりすることが希にあります。 当工房でご依頼主様からの指定がない場合は使いません。 |
copyright(C) Smile×Heart leather. All Rihgts Reserved.